3クール終了
3クール治療が終わり、明日一時退院することになった。
今回は4泊5日。前回が1週間だったので短い気もするけど贅沢は言ってられない。
美味しいもの食べてリフレッシュしなきゃ〜!
3クールを振り返ってみると大きな変化はないけど、体力が落ちて副作用が早めに出るようになったぐらい。あと今回は便秘が少なかった。前回お尻を痛めてしまったので、とてもハッピー!(少し緩過ぎた気もするが・・・)
あと人生初の輸血をすることになった。赤血球の値が下がりすぎてしまったらしい。
血が苦手なのでオレンジのカバーをつけてもらった。初めてだったので緊張したけど副作用もなく無事終わったのでホッとした。健康体だった時に献血しとけば良かったな〜と思ったけど今でも注射大嫌いな自分には無理な話だよな・・・
今日は歯茎の出血が続いて歯科で診察を行った。出血理由は歯肉炎だったけど、虫歯が3つも見つかったので抗がん剤治療の合間に虫歯治療もすることになった。
確かにここ数年歯科行ってなかったけどさ・・・ボロボロすぎない・・・?
良さげな歯ブラシをいただいたので気合い入れてブラッシングすることを誓った。
流石に虫歯3つはへこむよ。
明日退院して帰宅するけど身体はボロボロなので無理して外出せずにまったり過ごすことになるかな。
とにかく辛いものが食べたい。
キムチ食べたい。
3クール6日目
3クールの治療が始まり、そろそろ1週間が経とうとしている。
昨日までの私というと、ぐっったりしていた。
ずっと胃はムカムカして気持ち悪さが続いて、固形物が受け付けない。
水分が取れるだけでまだマシか・・・と思うけど、点滴が24時間3本も流れているのでお腹はずっと張っている状態。これでお腹は空かないけど、薬が体内にずっと行き渡っているので気持ち悪さはエンドレス状態なのだ。
クールを重ねる事に体力が落ちるので副作用が出るのも早くなる場合もあるらしい。
1クールと比べると確かにそうだな・・・と感じた。最初の1週間はわりと元気に食べれてた気がする。
昨日は体重測定で引っかかってしまい、利尿剤を投入。
これがまた大変で、トイレが止まらない。起きている時ならまだ良いけど夜中に1時間半に一回ペースでトイレなのだ。お小水の量も毎回カップで測ってチェックして手洗ってカッサカサ・・・正直寝た気がしない・・・
そんな感じで5日間を無事クリアして今日は治療おやすみ日!
気持ち悪さを落ち着いて体調も良い感じだ。点滴も1本に減ってだいぶ身軽にもなった。明日また治療があるけど、今日は少し病棟を歩いたり、栄養摂取したりして過ごしたいと思う。
そういえば先日、妹が流行りの高級食パンを買ってきてくれた。
予約は最短で1ヶ月待ち。当日も整理券配布で先着順。
たまたまテレビでやっていたのを見て気になっていたのを運良くゲットすることができたらしい。(すごい)
もしまだ高級食パンを食べてない方、もしくは興味ある方。
ぜひ銀座に志かわを食べて欲しい。
手で簡単にちぎれる柔らかさ、モチっとしたしっとり感、生で食べても美味しい甘さ。
このパンだけは食欲不振の時でも少し食べれたので、また一時退院できたらリピートしたいと思った。
美味しいものを食べれるのて幸せだね。
明日から3回目治療開始
1回目の治療から早くも2ヶ月経とうとしている。
振り返ると色々ありすぎて本当にあっという間だったな〜。
そんな感じで明日から3回目の治療が始まる。
今日はCV挿入と造影CTを行った。
どっちも痛い(個人的にめっちゃ痛い)注射を何回も刺される検査だったので心身ともに疲れるのだ。
CVは主に麻酔注射が痛いんだけど、これは一生慣れることはない(真顔)
鎖骨の下に管を入れるんだけど胸を押したり、肌に糸で固定するのも痛い。麻酔が切れたら2日間ぐらい違和感と鈍痛で動きに制限がかかる。慣れちゃえば採血関連はCVからできるから楽なんだけどね…慣れるまでが憂鬱なのである……
造影CTも写真を撮るだけなのでそんなに大変な検査ではない。問題は造影剤を入れるために太めの針を細い血管にぶっさすのだ。そう、悲しいことに私の血管は細いのだ。
点滴や採血をする時、2〜3回失敗なんてよくある。看護師さんによっては刺し方も痛いので、こっちは腕を差し出して目をつぶって耐えることしかできない。
いつもより太い針のせいか痛みも強く、2回失敗した時は思わずため息が出てしまった。3回目でようやく刺さった注射を見て、本気で血管太くさせる?方法を探そうと思った……
今日はとにかく痛い一日だった。まあ、そういう日もある。
明日から1週間、抗がん剤24時間生活が待ってるんだ。
……今回はお尻の粘膜を守るのが一番の目標かな。
2泊3日の外泊
2クール目の治療を始める前に外泊許可がおりた!それも2泊3日!!
普段は1泊しかできないけどGW連休もあって2泊もできるのは稀らしい。
午前中に家族が迎えにきて、そのまま車で自宅に向かった。
久しぶりの普段着、紫外線、外の空気。車から見える外の景色。1ヶ月ぶりだけど意外と変わってないもんだな〜という感想。もっと感動するかと思いきや、自分はドライだったことに笑った。
帰宅したら部屋が凄い綺麗になってた。入院する前にも自分でそこそこ綺麗にしてたけど、免疫が下がった自分の為に除菌やら寝具の洗濯などしてくれてたらしく、感謝の気持ちしかない。
お昼ご飯は冷やし中華を作ってもらった。やっぱり家庭の味に勝るものはない。
午後は姪っ子と妹と三人で地元の近くにあるタピオカ専門店に行った。
姪っ子がかなりタピオカにハマっているようで、若い子は流行に敏感だ。タピオカ美味しいよね。カロリー鬼だけど。
ちなみに私はあずきミルクティータピオカを頼んだけど、あずき7:タピオカ3だったのでこれはなんか違う...違う気がする...と違和感を覚えながら半分残してしまった。
夜は家族全員でいきつけの焼肉屋に行った。うちの家族はお肉が好きなんだけど、めっちゃ食べるわけではない。なのに外食の候補に必ず焼肉が上がるのを疑問に思う。
だって言い出しっぺの母が焼いてばっかりで一番食べないのだ。なんやねん。
2日目
親戚や教会の人達が遊びに来てくれてた。入院してた時も何回か来てくれて、こうしてお家にもわざわざ来てくれたことに私は本当に恵まれてるな、と思う。
従兄弟の旦那さんが整体師なので全身フルコースでマッサージもしてもらった。入院生活が長いと足も弱ってくるが背中と腰もすごい凝る。寝てるだけで疲れるんだ。マジで。凝ってるとこをほぐしてもらうのが気持ちよすぎて途中から寝てしまった笑。
帰りはみんなでお祈りしてもらった。
私がもし神様からいただいたいくつかの祝福があるとしたら、それは私の為に祈ってくれるみんながいることだと思う。お金では買えないもの。そういうことだよね。
夜は前から妹と約束してたコナンの映画をレイトショーで鑑賞!
別にコナンが好きてわけじゃないけど、妹が大ファンだったので付き合う形で見ることに。(本当はキングダムかピカチュウが見たかった…)
感想としては京極さん最高!!!京園!!!尊い!!!!!!
コナンにわかな私は京極さんの存在をちゃんと認識したのはこの映画だったんだけど、正直言ってコナン作品で一番好きな男性キャラになりました。
お馴染みの常人離れしたチート設定は珍しくはないが、純粋で、まっすぐで、ストレートで、一途な男。惚れるしかないやろ〜〜〜(しかも愛が重いのもポイント倍増)
まだ紺青の拳を見てないけど、見る予定がある方は京園をよろしくお願いします。
3日目
今日は病院に戻る日なので午前中に持って帰る荷物をまとめた。
帰宅して何が一番良かったかな…と考えてみたら浴槽に入れたこと。入院中は基本シャワーなので浴槽に入れるのはすごくありがたい。身体も軽くなった気がするし。
あとはやっぱり家だと気を使うことなくリラックスしていられる。当たり前のことが当たり前じゃなくて気付くことは本当にたくさんあって、気を許せる場所があるのは幸せなんだと長い入院生活で気づいた。
お昼は天気も良かったので散歩がてら近くのファミレスでランチした。
病院では出ない食事はなんだろう、とメニューをみて決めたのは唐揚げ丼。しかし唐揚げが思ったより大きくて4つのうち、3つは食べれた。白米はほとんど食べれなかった。味覚が変わったのか白米が前ほど美味しく感じないのは悲しい…。
午後ぐらいに家を出てちょっと早めの夕食を銀座で食べることにした。
普通なら気軽に行けない三越のレストラン街にある、とんかつ店「あんず」
お手軽なメニューから10,000円以上するとんかつなど、ちょっといいお値段するお店。
父親が入院する前に美味しいもの食べな〜奮発するよ〜と言ってくれたので3千円する上州豚とろロース定食を注文した。
まず肉が違う。食感から違う。本当に口の中かでとろけるんだよ。
いい油を使ってるのか胃もたれもなく、少食ばかりの家族みんなが完食したからこれは間違い。肉が違うだけでこんなにも味て変わるんだな…と感心した。入院する前に美味しいとんかつ食べれて良かった。
無理せずゆっくりとリフレッシュした2泊3日。
2クール目の治療が始まるけど、頑張ってまた次の外泊を楽しみたい。
どうやら外出もできるらしいから、早く免疫も回復してくれ〜。
脱毛と坊主
抗がん剤治療を始めて2週間。ついに脱毛が始まった。
まだ先じゃないかな〜と思っていたからシャンプーしている時にバサッと抜けた時はびっくりした。痛みもなく手ぐしをいれただけで無限に続く脱毛。終わりが見えないのである程度落ち着いたら辞めることにした。
抜け始めた初日に抗がん剤による脱毛について調べた。
ネットには同じ癌で戦っている人の脱毛経過の写真がたくさん載っていた。
みんな抜けることを前向きに捉えて明るく頑張っているブログを読んで、勇気をもらったし少し気持ちも楽になった。脱毛との戦いは始まったばかりだ。
脱毛二日
シャワーの前にブラッシングした方がいいと聞いたので覚悟してブラシを通す。なるべくショックを和らげる為にシャワー室にiPhoneを持ち込んで音楽を流してみた。ちょっとテンション上がる。
深呼吸してからいざシャンプーを始める。手ぐしをしただけで何十本の髪束が抜けた。昨日の脱毛から加速している。なんじゃこりゃ。普通に引くわ〜笑
タオルにもたくさんの抜け毛がくっつくし、シャンプーが終わっても触っただけで抜ける抜ける。どうせなくなる髪だと思うとドライヤーする気もしなかった。散らかって掃除も大変だし。
脱毛三日目
今日は頭皮が目立ってくるんじゃないかな〜と覚悟しつつ、iPhoneを持ち込んでシャンプーに挑んだ。加速が止まらない脱毛の量。陰毛も薄くなってきたのがわかる。見た目としては分け目がはっきりしてきたけど、まだ帽子無しでもぎり大丈夫な感じ。
脱毛四日目
今日も脱毛の勢いは止まらない。美容室で髪を10cmぐらい切ったらできる毛玉が抜けた。表面は辛うじて残ってるけど中はこっそり抜けていたので、これはやばいと確信して坊主にすることを決意する。精神的にもキツかった。
脱毛五日目
理容室で思い切って坊主にしてもらった。バリカンが当てられた時はドキッとしたけどスッキリした頭を見て不思議と気持ちが軽くなった。よっぽどストレスだったらしい。あと自分でいうのもあれだが、頭の形が綺麗だったのもプラス思考に繋げてくれた。これでもう脱毛に怯えることもない。2クール目に入る前に決断して良かった。
今は帽子やウィッグを探す楽しみもできて、坊主を満喫している。
それは理解してくれる環境に置かれているからだと思う。
家族や看護師さん達には感謝の気持ちでいっぱいだ。
治療が終わって髪が生えてきたらベリーショートをみんなにお披露目できる日を楽しみにしている。
4月16日
今日から抗がん剤治療が始まる。
未知の世界で不安もあり、少し怖い。だからって逃げることもできない。
やるしかない。そう自分に言い聞かせて弱くなる気持ちを抑えてきた。
今朝、病院に入院して病名が分かるまで担当してくれたS先生がいらっしゃった。
S先生の顔を見たらなぜか涙が込み上げてきた。
自分の病名が分からないまま、不安と共に過ごした1週間をS先生が良くしてくれたのを覚えている。S先生のおかげで私は今もこうして元気でいられる。
思っていた以上に怖かったらしい。随分と涙脆くなったものだ。
もう担当の先生ではないのでお会いすることもないかもしれないけど、最初に診断してくれたのがS先生で良かったと思う。
私の長い闘病生活は今スタートを切ったのだ。
想像もしたことない毎日が待っているかもしれない。
それでも絶対負けない。逃げない。私はひとりじゃないから。